車買取で契約後に減額!?原因と対策を解説!(瑕疵担保責任編)

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こんにちは〜!

とらいばーです!

この業界で何百台と車を買取りしてきた僕だからこそ、伝えられる情報を記事にしているよ!

ぜひ参考にしてね〜!

はじめに

車の買取では、稀に「減額交渉」が発生することがあります。

これにはいくつかのパターンがありますが、今回は「瑕疵担保責任」で発生する「減額交渉」について、僕なりに視点も含めて解説します。

瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)とは?

「瑕疵担保責任」とは、売ったものに“見えない欠陥(けっかん)”があった場合、売り手がその責任を負うことをいいます。

該当する事例
  • 修復歴(骨格部位の修正・損傷)
  • 冠水歴
  • メーター戻し(記録簿にメーター交換履歴があれば問題なし)

【この記事の目的】

なぜ減額が起こるのかを理解し、ご自身に合った適切なリスクを取って、最善の選択ができるようになること。

「買取業者は危ない・信用できない」といった不安を煽るのが本意ではありません。

減額というリスクがあったとしても、一括査定サイトや買取業者を利用しない選択肢は現状はない

過剰な不安は最善の選択を逃し、かえって損をしてしまうことにも繋がります。

「知れば怖くない!」って人も多いはず。

僕ならどう考えるか?なども含めて解説していくよ


減額交渉はパターンが複数ある

減額交渉というのはパターンによって、起こる背景が異なります。すべてを一緒くたにしてしまうと本質が見えにくくなってしまうので、丁寧に説明していきます。


減額交渉には大きく2パターン

  1. 契約前
  2. 契約後

契約後にも2パターン

  1. 引き渡し時に減額されるケース
     車の引き渡し時に再確認され、査定時にはなかった傷や凹みなどを指摘され、減額される。
  2. 引き渡し後に減額されるケース
     車の引き渡し後、数日してから「事故車だった」などを理由に減額される。

今回のテーマである「瑕疵担保責任」

【契約後+引き渡し後に減額されるケース】に当たる


なぜ減額交渉が起こるのか?

主な理由
  1. 査定相違(評価点の違い)
  2. 冠水歴やメーター戻しの発覚

中でも最も多いのが、1. 査定相違による減額です。

査定相違とは?

車の査定では、主に次の2点が見られます:

  • 車両情報(グレード、装備、オプションなど)
  • 外装・内装の状態

これらをもとに、**「評価点」**が付けられます。
この評価点は、買取金額に大きく影響します。

評価点の例(上から)

5点 → 4.5点 → 4点 → 3.5点 → 3点 →(2点・1点)→ R点(修復歴あり)→ 現状車

減額が発生するのは、主に「修復歴なし」と評価された車両が、のちに「修復歴あり」だったと判明するケースです。

  • 「4点」「R点(修復歴あり)」

といった大幅な評価のズレが起きたケースです。

この場合、車種にもよりますが、相場が50万円以上が変わることもあります。
業者にとっては、赤字を背負うだけの取引になるわけです。

このような場合に買い手を守るためにあるのが「瑕疵担保責任」、そして結果として、減額交渉に至るのです。


どのくらいの確率で起きるの?

【結論】

確率で言えば非常に低い

僕の経験上ですが、発生率は1%未満
100台に1台あるかないか、というくらいの感覚です。

基本的には査定員はプロとして、そういう見落としが起こらないよう、しっかり車を査定します。ただ稀に起こってしまうことがあるのが現状です。

ここまでを踏まえて

査定相違が起こりにくい車の特徴を解説していくよ!


減額の可能性が低い車とは?

減額リスクの低い車
  • 新車購入、無事故、修理歴なし
    理由:修復歴ありになる可能性がない。
  • 中古購入でも無事故、修理歴なしがはっきり分かっている
    理由:上記と同じ
  • 修理歴は線キズやエクボ凹み程度の軽い板金のみ
    理由:上記と同じ
  • 修復歴ありで中古購入、もしくは大きめな事故歴あり
    理由:基本的に修復歴ありと評価されるので、査定相違が起こらない

要は「修復歴なし」や「修復歴あり」がはっきりしている車両は査定相違は起こりにくい。つまり減額される可能性が低い車両となる。

だからこそ自身が把握している、車の状態は全部正直に伝えよう!

査定相違はどう起こる?

  • シンプルに見落とし(新人さんに有りがち)
  • 修復歴ありか修復歴なしかの判断が難しい車両で、「なし」と判断する
  • そもそも査定をちゃんとしない

減額交渉に応じる義務はあるのか?

【結論】

契約内容による

ポイントは、「瑕疵担保責任」をどちらが負う契約内容になっているのか?

  • 業者が責任を負う契約であれば、売主は応じる必要なし。
  • 売主が責任を負う契約であれば、応じる義務が生じる可能性があります。

基本的に契約内容は

業者側に有利な内容で作られていることが多い

対応策はどうしたらいい?

もちろん相手(業者)の言いなりになる必要はありません。

  1. 国民生活センター(消費生活センター)に相談する
    対象:中古車の減額交渉・契約トラブル・虚偽説明など、消費者としてのトラブル
    特徴:中立な立場でアドバイスや仲介をしてくれる
  2. 契約を破棄して車を返してもらう
  3. ゴネるだけゴネて、折り合いをつける

注意ポイント:減額を恐れすぎると、かえって損をする

これまでの話は…

「4点」「R点(修復歴あり)」

逆に…

「R点(修復歴あり)」「4点」

これ、どうなると思いますか?

【結論】

売主が損をして、業者が得をする

この場合は、減額の話とは逆で相場が数十万円上がることになります。
当たり前ですが、その分は業者が持っていきます。

結果、本来はもっと高く売れたはずの車を、安い金額で売ってしまった、ということになる。

正直、こっちのパターンの方が

減額よりも圧倒的に多いんじゃないかな〜って思う

過剰な不安は最善の選択を逃し、かえって損をしてしまうことにも繋がります。

僕ならどうする?僕なりの考え方

【結論】

契約を破棄して車を返してもらう。
再度、売却先を探す!

*過去記事に私がおすすめする売却方法を紹介してます*
↓下記のリンク↓

僕の考え方
  1. 減額の可能性があることを前提にする
  2. 査定相違などは受け入れるスタンスで、業者には金額提示をしてもらう
    修復歴があるか?ないか?判断が難しい場合は、修復歴なしの評価で金額提示してもらう
  3. 減額が起こっても大丈夫な状況にしておく
    期間や金額面において、減額されたら困るような状態にしない
  4. 減額交渉はしない
    相手の提示金額は確認するが、基本的には車の返却を要求する
  5. 再度、同じように売却先を探す
    減額理由を踏まえて、最高額を提示してくれた業者に売る

正直、僕も当時は
修復歴ありか?ないか?の判断が難しい場合は、
リスクを回避するために「修復歴あり」と評価することはあった。

難しいことなのだろうとも思うが、

減額リスクを売主が承知してくれれば、「修復歴なし」で勝負ができるのも事実


最後に

今回のテーマである「瑕疵担保責任」による減額交渉は、基本的に起こる確率は低い

ただ万が一起こってしまっても、大丈夫な状況にしておけば怖くはありません。

今回の記事を参考に、ご自身に合った適切なリスクを取って、最善の選択ができるようにしてもらえたらと思います。

最後まで読んでくれてありがとう!

この記事があなたの手助けになれていたら嬉しいで〜す!


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